宗教法人辯天宗

辯天宗の想い(特徴・教え)

御本尊は総祖神である 大辯才天女尊(辯才天)

 辯天宗は、大辯才天女尊を御本尊と仰ぎ、その御本尊より天啓を享けた智辯尊女(旧姓:大森清子)を宗祖とする宗教法人です。
 大辯才天女尊は「辯才天」とも呼ばれ、あらゆる神仏のご誓願をすべておまとめになられる総祖神であり、広大無辺のお働きがあります。そして、「いかなる因縁のある身であっても、あまねく一切を救う」とお誓いくださる大慈悲にあふれた、あらたかな神さまです。

 お寺の住職婦人であった大森清子は、昭和9年に天啓を享け、その後、大辯才天女尊の御意志(※ごいし)を享けて帰依し、人心救済の道を歩み始めます。
 昭和27年に辯天宗を立宗し、宗祖として信仰の心と道を説き、人々の救いと幸せのために祈る日々を歩みました。
 昭和42年に御遷神されてからも、救われた人々の数は絶えることなく現在に至っています。

世界の人々を救いたい

救いの御心は海外へも

 宗祖さまの「1人でも多くの人をお救いしたい」という強い思いは全国各地の人々に注がれ、やがて信者組織が確立。信者は日本国内のみならず、ハワイ、バンクーバーなど海外へも広がりました。
 辯天宗は現在、総本山如意寺(奈良県五條市)、飛龍山冥應寺(大阪府茨木市)、東京別院(東京都渋谷区)の3つの寺院と、海外を含む19の教会、100の教区で信仰活動が営まれています。
 また、宗祖さまは幼いころから教育や福祉に特別な思いを寄せられており、それが学校法人「智辯学園」、社会福祉法人「ちべん保育園」、社会福祉法人「祥水園」の設立へとつながりました。
 宗祖さまの思いは、信者だけでなく学校や園などで学ぶ子どもたちなどにも受け継がれ、文化・福祉をはじめとしたさまざまな分野で生かされています。

辯天宗の御教え

宗祖五行のお諭し

一、真心を常に忘るべからず
一、慈悲愍みの心を養うべし
一、善根功徳の行を積むべし
一、感謝の誠を捧ぐべし
一、不平不満を想うべからず

 辯天宗では、救われる心の道をやさしく示された「宗祖五行のお諭し」を教理としています。
 宗祖さまは、私たちが幸せと繁栄に向かう心は、この教理の実践を通して生まれると説かれました。

水の心のお諭し

 辯天宗の各寺院には、御本尊として大辯才天女尊さまをお祀りしております。御本尊さまは、「水の心を心とする」神さまです。水は上(かみ)から下(しも)に流れ、流れることで時間・空間を越えて変わらぬ姿を今につないでいます。
 御本尊さまの御心とは「流れる水の心」であり、私たちは、その御心で生きることによって円満な家庭や社会をつくることができるとされ、宗祖さまはその「流れ」のつくり方を、自らお手本を示して説かれました。
 何かを生み出すため、物事を生かすためには「流れ」を必要とします。幸福を生み出すためには、自分を「下」に置き、他者を「上」に置いて敬い、流れをつくることが必要なのです。
 自分の心を「下」に置いているときに流れは起こり続け、また、物事がうまくいかないときでも、流れを起こせば解決していくようになります。「宗祖五行のお諭し」は、自分を「下」に置くとはどのような心なのかを説かれたものです。